Q. アレルギー性結膜炎ですが、コンタクトレンズを使えますか?

 使えることが多いですが、症状の出ている方は注意が必要です。
花粉や動物の毛、家のホコリ(ハウスダスト)などで起こることが多いアレルギー性結膜炎ですが、コンタクトレンズを装用することでも起こります。とくにソフトレンズは眼の表面のたんぱくや花粉などを吸着して、それを眼表面にずっと曝露させ続ける作用があり、そのせいでアレルギーが増強します。その結果結膜炎はさらに悪化して、さらに眼表面へのたんぱく分泌などが増え、さらにコンタクトレンズは汚れやすくなり、結果アレルギーがさらに強くなる、という悪循環が生じるため、コンタクトレンズを長時間装用している眼ほどアレルギー性結膜炎は悪化しやすくなるわけです。
アレルギー性結膜炎の点眼をしながらコンタクトレンズを使うという方法もありますが、それが可能なのは軽症の場合で、理屈からいっても結膜炎が悪い時にはコンタクトレンズを装用しない、あるいは装用時間を減らすというのがベストです。医師の診察により判断してもらうのがよいですが、

  1. コンタクトレンズがくもりやすくなった
  2. かゆい
  3. 乾燥がひどくなった
  4. コンタクトレンズがずれやすくなった

などがアレルギーが生じたの際の自覚症状ですから、とくに注意してください。